電力会社を切り替える際に確認しておく必要があるのがあなたの生活に必要なA(アンペア)です。アンペアは『電流の流れる大きさ』を指していて、一般的にアンペア数値が小さくなるほど電気料金を節約することができます。電気料金を安くしたいのであればアンペアの確認は必須なので、切り替え前に確認しておきましょう。
A(アンペア)とは
アンペアは『電流の流れる大きさ』を指しています。電力会社を選ぶ際には、アンペアは同時に使える電化製品の数と考えていただけると問題ありません。アンペア数が大きくなるにつれて、同時に使える電化製品の数が多くなります。逆にアンペア数が小さくなると同時に使える電化製品の数に制限がかかり、同時に大量の電化製品を使用してしまうとブレーカーが落ちてしまいます。
電力会社によっては『アンペア制』という料金形態をとっている会社があり、東京電力はそれに当てはまります。アンペア制を採用している電力会社と契約するのであれば、予めアンペアについて予習しておきましょう。以下では電力会社を選ぶ際に必要なアンペアに関する知識をまとめています。
どうしてアンペアの確認が必要なの?
電力会社を乗り換える際に自分に必要なアンペア数によって契約プランを決める場合があります。東京電力であれば、契約時のアンペア数で基本料金が設定され月々の電気代に大きく影響します。新電力の中にはアンペア数を決めなくてもいい企業もありますが、そうでない場合は自分に適切なアンペア数を知っておかないと後悔する可能性があります。アンペア数が適切ではないと後悔する2つの理由を紹介します。
アンペア数が高いと電気料金が高くなる
基本的に電力会社のプランでは、契約時のアンペア数が高くなるに連れて電気料金が高くなります。あなたの生活で必要なアンペア数を知ることで適切なプランを選択することができ、無駄に高額な電気代を払う必要がなくなります。東京電力の従量プランでは10Aの契約で基本料金が286円、60Aのプランで1,716円とその差なんと1430円。
ブレーカーが落ちるかもしれない
ブレーカーが落ちる原因のひとつが、電化製品の使いすぎです。契約時のアンペア数があなたの生活に対して低すぎることが原因で起こります。この場合、再び電力会社との契約プランを改める必要があるのでそうならないように事前に確認しておきましょう。
あなたに適切なアンペア数は?
上の説明でアンペア数を契約前に確認しておくべきなのがわかりました、ではあなたに適切なアンペア数はどのくらいなのでしょうか。1日のうちで最も電化製品を多く使用するときを基準に考えることでブレーカーが落ちるようなアクシデントを避けることができます。
電力会社切り替え前に契約中のアンペア数を確認しよう
現在契約しているアンペアの確認方法は
・分電盤
・検針票
のどちらかを確認するという2つの方法があります。
分電盤の場合
自宅にある分電盤を確認していただくとアンペアブレーカーの色や数字で確認することができます。
東京電力の場合は
色 | 赤 | ピンク | 黄色 | 緑 | グレー | 茶 | 紫 |
アンペア数 | 10A | 15A | 20A | 30A | 40A | 50A | 60A |
検針票の場合
このように検針票でも確認することができます。もし、毎月届く紙の検針票が見当たらない場合でも、東京電力のWEBページから確認することができます。
世帯人数から考えるアンペア数
東京電力ホールディングスの調べによると家庭1軒あたり必要とされるアンペア数は34.88アンペアとされています。1人もしくは2人暮らしであれば30アンペア以上の契約をする必要はなさそうですね。ただ、この数字は平均をとっているので厳密な数値ではありません。実際はどれくらいのアンペアが必要なのか、電化製品や照明器具の消費アンペア数で考えてみましょう。
電化製品・照明器具から考えるアンペア数
主な電化製品、照明器具に必要なアンペア数の目安となっているので参考にしてみてください。あくまで目安なので詳しいアンペア数を知りたいのであれば、それぞれの電化製品、照明器具の取扱説明書などで確認することができます。
照明器具 | 1A |
エアコン | 6A |
電子オーブンレンジ | 15A |
ドライヤー | 12A |
掃除機(弱~強) | 2~10A |
食洗機 | 13A |
洗濯機乾燥機 | 2~13A |
冷蔵庫 | 2.5A |
炊飯器 | 13A |
テレビ | 2A |
パソコン | 2A |
IHクッキングヒーター | 14A |
必要なアンペア数を計算する方法
電力会社と契約する際に必要なアンペア数の正確な数値を知りたい方は、電化製品の消費電力(W)を調べるだけで、計算していただくことで求めることができます。消費電力(W)は電化製品の裏面や側面に貼られているシールで確認してください。
アンペア(A)=電化製品の消費電力(W)÷電圧(V)
電圧は100Vとしてください。日本の家庭向けの電化製品は基本的に100V。
電力会社切り替え前のアンペアに関する疑問
普段生活をしているとほとんどの方はアンペアに関して馴染みはないはずです。それでも乗り換えの際には知っておくことで電気代の節約に繋がることは間違いありません。アンペアに関するよくある質問をまとめました。
季節ごとにアンペア数を変更したい
アンペア数は基本的に年間契約なので季節によって変更することはできません。たしかに、夏や冬のように電気使用量が増える時期にアンペア数を変更することができれば電気代を節約することができますが、残念ながら不可能です。なのでアンペア制の電力会社と契約する際は、年間で1番電力を使う時期、時間帯を基準に選びましょう。
まとめ|電力会社を切り替える前にアンペアの確認をして節約しよう
電力会社を切り替える際に必要なアンペアに知識を解説しました。アンペアのことを知らないばかりに、電気代が高かったりブレーカーがよく落ちて困るといったことを事前に回避しておきましょう。