電気代が安くなる新電力への切り替えを検討されている方へ向けた注意喚起です!
新電力にはいくつもの料金プランが用意されていますが、その中のひとつである『市場連動型プラン』には要注意です。
料金設定が安いからと契約してしまったら、次の月には高額な電気料金が請求される可能性が、、、
この記事では電力会社勤務の社員が市場連動型プランについてわかりやすく解説していきます。
電気代高騰の可能性アリ!市場連動型プランとは
電力会社の料金プランにはいくつも種類があります。従量電灯プラン、基本料金0円プランなどがありますが、そのうちのひとつが市場連動型プランと理解していただければ問題ありません。
市場連動型プランとその他の料金プランの何が違うかというとズバリ、電気料金単価(kWhあたりの電力単価)に大きな違いがあります。
基本的に電気料金単価は「1kWh=○○円」と設定されていて、電力会社からの料金プラン変更の告知がない限りは単価は変わりません。
しかし、市場連動型プランの場合は、告知なく1kWhあたりの単価が30分毎に安くなったり高くなったりと変動します。
「30分毎に料金単価が変動する。」というのが市場連動型プランの特徴です。
なぜ、市場連動型プランは料金単価が変動するの?
多くの電力会社は販売している電気の一部を『日本卸電力取引所(JEPX)』から仕入れています。自社で発電所を持っている電力会社もありますが、需要に供給が追いつかなくなった場合はJEPXから仕入れる必要があります。
そこで問題になるのがJEPXから仕入れる電力の『市場価格』です。市場価格の変動に応じて市場変動型プランの料金単価が上下するので、電気代が安い時もあれば急に高くなってしまう理由です。
市場連動型プランは毎月の電気代が安定しないというデメリットがありますが、何もメリットがないわけではありません。
市場連動型プランを利用するメリットについて解説してきます。
デメリットだけではない市場連動型プランのメリット
たしかに市場連動型プランは短期的に電気代が高騰する時期がありますが、年間を通してみると一般的な料金プランより電気代が安くなる傾向にあります。
ではなぜ、市場連動型プランが良くも悪くも注目されているかについて解説していきます。
歴史的な高騰を続ける市場価格
2020年中旬より、JEPXの市場価格は高騰をし始めました。下のグラフは2020/12/01~2021/01/31の市場価格と2019/12/01~2020/01/31の市場価格を比べたものになります。市場価格の異常な高騰が分かるはずです。
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2019/12/01~2020/01/31市場価格
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2020/12/01~2021/01/31市場価格
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このような一時的な市場価格の上昇により、市場連動型プランを契約されている方の電気代は高騰してしまいました。
このような急激な高騰を理由に、市場連動型プランを解約した方や市場連動型プランの受付を一時的に停止した電力会社は少なくありません。
現在、市場連動型プランを契約している方の中には他社へ切り替えを検討されている方も多いはずです。続いては市場連動型プランの解約方法について紹介していきます。
市場連動型プランの解約方法
市場連動型プランを解約し、他社への切り替えを検討している方は
市場連動型プランを解約する必要はありません!
他社への申し込みをすると同時に、切り替え先の電力会社が解約の手続きを代行してくれます。なので現在、契約している電力会社の
- 契約名義
- 供給地点番号
- お客様番号(契約番号)
の3つの情報を用意すると切り替え先の電力会社公式サイトから申し込みができるので市場連動型プランの解約、他社への切り替えが同時に完了します。
関連ページ:たったコレだけ?!意外と知らない簡単な電力会社の切り替え方法
まとめ|電気代の安さで市場連動型プランを選ぶのは危険
この記事の内容をまとめると
- 市場連動型プランは料金単価が変動する
- 年間を通してみると一般的な料金プランより割安になる傾向
- 2020/12~2021/01にかけて市場連動型プランの電気代が異常なほど高騰した
2020/12~2021/01の間に電気代が異常に高騰したことから、市場連動型プランを契約している方の中には少なからず他社へ切り替えたい方も多いでしょう。当サイトでは、東京電力エリアでおすすめの電力会社を紹介しているので切り替え先の電力会社の参考にしていただければ嬉しいです。